【Part1】自宅に余らせてるPCがあったら低予算で高音質なオーディオ専用サーバーを作ってみよう!OS編

*上記画像は過去の動画へのリンクになっています*

 

みなさんこんにちは!

でぃすこです!

 

さて、今回は以前動画で取り扱ったテーマを今一度自分の中での知識整理としてまとめておこうということで記事にしていこうかと思っているのですが、
皆さんはオーディオの音源、何を使われてますか?

最近だと私の周りだと圧倒的に多くの人がストリーミングサービス(Amazon musicとかSpotifyとか)に移行しているといいますか、
やはり便利ですし、何より圧倒的に多くの音源を聞くことができるんでもうLP、CD、カセットとかを所有する人ってだいぶ減ってきてしまっているのかな〜
なんて思うんですが、かくいう私は未だにCDを集めている一人でございまして。

好きなアーティストのCD、ジャケットがかっこいいCDなどは内部に入っている音源だけではなくそれ自身をコレクションとしても楽しんでいるわけなんですけれども、
ただやはり時代柄、CDを毎回取り出して聞くというのもこれもまた面倒。

要するに、CDをは現物で持ってるけど、リッピングしてデータでいつでも聴けるようにしておきたい。っていうのが私のニーズなわけですね。

私は普段PCでの音楽プレイヤーは、FLACも再生可能でリッピングも手軽に行うことができるので、「MusicBee」というソフトを利用しているのですが、
この環境ですと音源データを入れてるPCを触ってるときはいいんですが、別のノートPCなどで作業をしているときは曲が聞けない。操作も面倒。
私は仕事柄ほぼずーーーっと家にいるわけなので、もういっそのこと家の中にどの端末からもアクセスできて、制御可能なオーディオ専用サーバーを構築してしまえばいいのではないか?と思い立ちました。

ということで、今回から数回に渡って記事にしていこうと思っているのは、実際にオーディオ用OSの選定、オーディオ用サーバーを運用してみるための構築手順〜感想までを一連の記事としてやっていきたいと思います。

とりあえず今回はPart1でOSの選定、次回以降Part2と3でそれぞれ構築、運用。って感じで3回位の記事でまとめられたらいいなと思っておりますのでよろしくおねがいします。

では早速ですが

 

オーディオ特化型OSの選定に関して

まずオーディオ向けのOSといっても実は結構な種類があり、今回私はその中からDaphileというOSを選定したわけですが、
その他の選択肢もいずれ試してみたいということで、調査したことを忘れないように自分の中での知識保存もかねて記事にしておきます。

言葉の定義ですが、単純なLinuxにオーディオ環境を作る、というものではなく、あくまでオーディオ専用もしくはセットアップ段階からオーディオに特化したOSを今回はオーディオ向けOSと定義しています

 

1:Volumio

おそらく知名度として一番高い?のではないかと思っているのがこのVolumioですね。
なぜそう感じたかというと日本語情報がめちゃめちゃ豊富だったから。

構築事例もたくさん出てきて手順もわかりやすいという部分で、ぶちゃけ最後までDaphileにするかVolumioにするか悩んだOSです。

・Webブラウザベースで利用できること
・CDからのリッピングに対応していること
・SpotifyやWebラジオ等のコンテンツとの連動が可能なこと
・プラグインでの拡張が可能なこと

など、基本的にVolumioを選んでおけば日本語情報も多く問題ないといってもいいでしょう。

対応しているオーディオフォーマットもMP3やWAV、AACなどの一般的なものからFLAC/ALAC/DSDなども対応しているので、どの形式で音源を持っていても利用できるのは強いですよね。

インストール手順や構築難易度も低いので入門としてもいいと思います。

(いずれVolumioサーバーも立ててみたいと思ってます)

 

 

2:Daphile

今回私がチョイスしたのがこちらのDaphileです。Daphileの特徴としては、インストールされたマシンをユーザーが直接触るのではなく、UI部分はあくまでWebサーバーとして稼働させ、同じWAN/LAN内のマシンからブラウザ経由でアクセスし、操作するという点にあります。

魅力はいくつかありますが、
・非常に軽量でマシンリソースを必要としないOSである
・ヘッドレスOSである(そのマシン自体を操作するものではない)
・Spotifyやネットラジオなどを内部のライブラリと同じように聞くことができる
・幅広い形式のオーディオフォーマットに対応している

という感じでしょうか。
Volumioとの最大の違いは上でも述べた通りヘッドレスOSであるということです。
ミュージックサーバー自体の操作や管理、リッピングなどもすべて別のマシン上からサーバー上のDaphileにアクセスして操作をするというのが特徴です。

ただ、これはある程度ネットワークの知識がないとIP固定などもめんどくさかったりする側面があるので、手軽という面だとVolumioのほうが優位かなと思います。

が、私は逆にメインマシンから手を放さずにといいますか、ブラウザからアクセスするだけで全部の操作ができてしまうヘッドレスOSであるという部分が魅力でした。
(あとは導入マシンがCeleronですので、OS容量200MB程度でマシンリソースをほぼ必要としないというのも魅力です)

対応のオーディオフォーマットもMP3/AAC/WAV/FLAC/ALAC/DBDなどなど幅広いです。

ぶっちゃけできること自体はVolumioとほぼ変わらない?とリサーチ段階では感じましたので、ヘッドレスがいいかどうかっていう部分(よりサーバーらしいかどうかみたいな感じすかね)で選んでいいのかなと思いました。

 

3:Moode Audio

MoodleもモダンでチョーかっこいいOS用OSですね。
プレイヤー自体のデザイン性も高そうな感じですし、こちらもSpotify連携やAirPlayサポートなど幅広い使い道ができるのも魅力。
プラグイン導入が可能という点も活用の幅が広がりそうでいいです。

ただこのOSはよりラズパイでの利用に特化している?ような印象を受けまして、Volumioなどもラズパイでの導入事例が多いですが、このMoodleに関しては構築しているサイトさんなどがほぼラズパイ環境でしたね。

もしかしてラズパイ専用?

ラズパイで動くということは、それすなわち小リソースなマシンでも動くってことだと思うのですが、イマイチラズパイ以外のマシンでの構築手順サイトなどが見つからず、今回の私のニーズ的には動作確認ができている別のOSを選ぶか。

って感じになってしまったんですが、家にラズパイが余ってるならこれが筆頭候補になっていたと思いますね。

 

まとめ

ということで私が今回検討したのは上記3つだったんですが、

それ以外にも

・RuneAudio

・Snakeoil OS

・Archphile

・Pi MusicBox

などなどたくさんの情報が出てきましたが、やはり利用ユーザーが多く日本語情報も多いOSから選定したいということで、最終的にはできることとしてはほぼ同じVolumioかDaphileか、という2択まで絞り、結果今回はヘッドレスで構築したほうがマシンリソースの節約にもなるし、別にヘッドレスでも困らんというかむしろヘッドレス構造のほうが管理しやすいな。

ということでDaphileに決定しました。

逆にですが、家に余っているノートPCなどがある場合はディスプレイまでセット位になっていると思いますので、そういう方にはVolumioのほうが直感で操作できますし、おすすめできるといえそうです。

 

また、少し経路は変わりますがそもそもLinuxはOSの要求マシンリソースがWindowsより低いので、通常のUbuntuやArchLinuxなどをインストールしてしまい、そのうえでプレイヤー環境を作ってしまうっていうのも手かなとは思うんですが、

やっぱりサーバーで持ってると起動とかスリープとか考えなくていいんで楽なんすよね。

( ´∀`)bグッ

 

というわけで、今回は私がオーディオ特化サーバーを構築するに至る前の前調査とオーディオ特化OSの話をさせていただきました。

次回以降は実際にDaphileのインストールから、CDからのFLAC形式でのリッピングまでを記事にしていこうと思いますのでよろしくお願いします!

筆者
でぃすこ

動画投稿開始:2019年2月 趣味:秋葉原探索

編集環境:Aviutl+YMM3