イヤフォンのダイナミック型(DD)・バランスドアーマチュア型(BA)・ハイブリッド型って何?

こんにちは!
でぃすこです。

さて、最近改めてオーディオに入門しなおそうと思ったときに、今までは音が好きだな~くらいの漠然とした感覚で
選んでいたイヤフォンやヘッドフォンを改めて体系立てて選定できるようにしていきたい、というのを感じておりまして、

それぞれのイヤフォンヘッドフォンにはどんな特徴があるのか、ということを調べると、真っ先に
スペックの代表として出てくるのがDDやBA、ハイブリッドドライバなどの言葉かと思います。

今回は自分も漠然とした知識しかなかったイヤフォンの知識ということで、
イヤフォンで一般的に採用される3種類のドライバ(音を鳴らすための部品)

・ダイナミック型(DD)ドライバ

・バランスドアーマチュア型(BA)ドライバ

・ハイブリッド型ドライバ

の3種類に関して自分なりに調査を行いましたので、それぞれがどんなものなのか、
どんな音響的な特徴があるのかも含めて解説していきたいと思いますのでよろしくお願いします!

 

1:ダイナミック型ドライバ

ダイナミック型ドライバはもっとも一般的なイヤフォン、ヘッドフォンのドライバユニットといえるようです。
音を生成するために振動板とコイルを使用するシンプルな構造をとっているのが特徴のようです。

ダイナミック型ドライバの特徴としてはメリット、デメリットの双方が挙げられており

☆メリット

・低音域が豊かで迫力があり音圧も出るといわれている
・コストが比較的安価で一般的なイヤフォンに多く使われる
・耐久性が高くヘッドホンなどにも使われることがある

☆デメリット

・低音域が強いため高音域の解像度に欠けることがある
・高音域ではバランスドアーマチュア型よりも低い解像度
・振動板(ダイアフラム)のサイズを確保するために大きくなることが多い

主に低音域の再生や音圧、迫力といった面でのメリットが大きいドライバユニットのようですね。
ドンシャリ系の音楽やEDMなど、迫力の低音を味わいたい場合にはダイナミック型のほうがよさそう。

またダイナミックドライバの簡単な構造としては

振動板(ダイアフラム)とコイルを持つ小さなユニットで構成されており、音楽信号が与えられると、
コイルが振動板を引っ張ることで振動します。
この振動は、ドライバー内にある磁石によって誘導された電流によって音に変換されているようです。

主に振動版(ダイヤフラム)のサイズによって音質が変化するようで、
参考にしたオーディオテクニカのサイトでは振動版サイズが大きければ大きいほど高音質とされているようです。

 

2:バランスドアーマチュア型ドライバ

バランスドアーマチュア型は1で説明したダイナミック型とは違い、高音域の再生や細かな音の表現を
得意としているドライバのようです。
ダイナミック型同様にそれぞれのメリットデメリットから見ていきますと

☆メリット

・高音域の再現性が非常に高いため音の解像度が高い
・動作原理がダイナミック型と異なり小型軽量化が容易でデザインの自由度が高い
・複数のBAドライバをマルチドライバーユニット化して搭載することで広い周波数帯域をカバーできる

☆デメリット

・低音域がダイナミック型に比べて薄く音圧や迫力に欠けることがある
・コストが比較的高価でダイナミック型より搭載機の価格が高価になりやすい
・ダイナミック型に比べ耐久性が低いことが多く取り扱いに注意が必要

まさにダイナミック型の正反対ともいえるような、高音域の再現に特化したドライバといえるでしょう。
小型化が可能という観点から補聴器にも使用されており、音楽シーンではアーティスト向けのモニターヘッドフォンの採用例が多いようです。

バランスドアーマチュア型は、音を生成するために複数の小さなパーツを使用することが特徴的なようで、
その構造としては以下のような構造のようです。

アーマチュアと呼ばれる金属を2セットのコイル、マグネットで挟み込み、コイルに音声信号が入るとアーマチュアの極性が変化し、マグネットの相互作用によりアーマチュアが振動。
その振動をドライバーロッドというパーツを通じて振動板(ダイヤフラム)に伝え、
振動板が空気を振動させることで音を鳴らす。

という構造のようですね。パーツとしてはダイナミック型に比べ、
ドライバーロッドやアーマチュアなどの小さなパーツが増えており、総じてダイナミック型と比較して製造コストや精密性が高いとも言えそうです。

 

3:ハイブリッド型ドライバ

ダイナミック型が低音に強くて、バランスドアーマチュア型が高音に強いなら、それぞれのいいとこどりをしたような
イヤフォンが作れればいいんじゃないの?

と素人ながらに調査しながら思ったわけですが、やはりそういう製品も多く登場してきているようで、
それがハイブリッド型と呼ばれるようなイヤフォンになります。

ハイブリッド、と記載されている製品もあれば、DD(ダイナミック)+BA(バランスドアーマチュア)というように
記載されている製品も見受けられますね。

ただ理想的ともいえるこのハイブリッドにもメリット、デメリット双方が存在しており

☆メリット
・幅広い周波数帯域が再生できる
・高い解像度と音場表現
・音圧もしっかりと感じながら高音の響きも感じられる

☆デメリット
・コストが高い
(ダイナミックとバランスドアーマチュア双方のドライバを搭載するため)
・ドライバの調整が難しい
(ここが最も重要な部分のようです)

一見夢のようなシステムに見えるハイブリッド型ですが、各社最も力を入れているのがやはり
ダイナミックとバランスドアーマチュアのバランス調整のようでして、
ダイナミックらしさを出しすぎてしまうと低音だけが前に来ているような印象を与えてしまい、
バランスドアーマチュアらしさが先行しすぎてしまうと音圧や重厚な低音をあまり感じないイヤフォンになってしまうとのこと。

現在増加している格安中華イヤフォンはなんと5000円以下の価格でもこのハイブリッドドライバを搭載しているせいひんが非常に多く、各社のバランス調整や、自分の好きな音を見つけるにはピッタリじゃないかと思い、

このブログを立ち上げさせていただきました。

 

まとめ

ということで、今回はイヤフォンを調べるとよく目にする

・ダイナミック型(DD)

・バランスドアーマチュア型(BA)

・ハイブリッド型

それぞれの特徴を調査してみました。

自分の中でも結構知識が深まった感じがするので、今後はこの辺を意識して
視聴できるとよりイヤフォン選びが楽しくなるのかなと思いました!

 

 

参考サイト

・オーディオテクニカ ドライバーユニットとは?

https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/02-02.php

・ラディウス イヤホンのダイナミック型とバランスドアーマチュア型(BA型)の違いとは?

イヤホンのダイナミック型とバランスドアーマチュア型(BA型)の違いとは?

・ヤシマ電機  バランスドアーマチャータイプ(Balanced armature type)

http://www.yashima-elec.co.jp/j/technical_information/backnumber002.html

 

筆者
でぃすこ

動画投稿開始:2019年2月 趣味:秋葉原探索

編集環境:Aviutl+YMM3